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霊癒の科学(8) [心霊と人生]

                    霊癒の科学(8)


 学問として体系づけられた心霊研究ではあるが、その概要を
知るには現時点では先達の文献に依るしかないのが現状であり、
なんと云っても、浅野和三郎先生、脇長生先生の著作集による
のが一番である。今回からハリー・エドワーズ著山本 競訳の
「霊癒の科学」を載せます。・・・・

{注}パソコンでの入力の関係上JIS設定にもれている漢字の
   表示が困難な場合は現在の簡易表示体で代用するものも
   あるのでご理解ください。
            霊 癒 の 科 学
     
               ハリー・エドワーズ
               山 本   競 訳

 

しますが、身体の衰弱の為十分に健康をとり戻す事が出来ないで、或


 或る人の訪問をうけた後、病状がよくなったり、元気になったり、
快活になる事、?々起ったでせう。「あの人は私に強壮剤か良薬の様な
効果かある。」とは普通によく聞く語です。若しもっと多くの人々が、
病人を見舞った峙、病褥の側に坐ってる間に、叉は提子した時、意識的
に治癒力を患者に向ける事により、治療目的を成就するとしたら、もっ
と善い事がやれるでせう。
 若し患者が疼痛に悩んでるのでしたら、初歩の人は、患部に軽く手を
おいて見るがよい。そうすると患者の疼痛が和らいでくるでせう。心の
すべての力でもう一度意識的に力を指向するのです。かうして精神的努
力が行はれる間、手は短時問、患部におくだけでよいのです。永くおく
必要はありません。
若し初歩の人が、丁度疼痛を知らげ去る様手を静かに動して見たいと云
う潜在意識をもっていたら、さうしてもよいのです。叉、緩解したかど
うか観察をつづける事も出来ます。
 初歩の人は、常に効果が表面に現はれなくとも決して落胆してはいけ
ません。努力するだけの価値は十分にあるのです。何等の害もないので
す。すべての物事に於けると同様、経験が最良の教師です。
 最後の一点は、個人的接触によるすべての型の療法に適用されます。
治療力は最も貫徹的です。
音が物を通過するよりも容易に衣服を貫通するでせう。多くの霊癒家は
絹、ビロードの種類等の
                六六頁


物品は治療力通過の絶縁体として働く様に思ってるが、此は多分、物質
的ではなく寧ろ精神的の反応でせう。
                六七頁


            第八章 心霊療法

磁力療法と心霊療法の問にきちんとした区別がない事に注意が引かれまし
た。同様に雲癒と云ふ綜合的項目の下に来る治療操作の個々の問にも、そ
れを区別する一線は引かれません。
 二つの主なる区別は、接触療法(個人療法)と不在療法です。その結果
本章で示される結論の中には次草で述べる不在療法に適用されるものもあ
ります。
 磁力療法に使用されたものとは全然異つた操作が心霊療法に使はれます。
 此等の操作は治療上の新次元に近いもので吾々の頗る限られた理解力で
は、それらが達成される方法を十分に説明しやうとしても、それは不可能
です。でも吾々はその問題に略近ずく事は出来ます。
 不適当た類推をするのは、僅少な知識と限りある言葉と、頗る若くて経
験のない者が医学処方録の尨大な知識を概要しやうとするのと同じかもし
れません。而もこの仕事に含まれてる智識は、
               六八頁


その場合にすら、霊医のもつ遥かに豊富な智識とは比べられないのです。
 前述の諸章が、その問題へ近ずく足掛りを用意してほしいと思ってます。
 治療に対して普通に必要な要件は、観念の官能的の力、肉身のない心と
の協力、物体の構造、人間の肺、エーテル性潜勢力、定性的治療方針、定
性的宇宙力等で、此等すべてを一つの絵に描けば治療の最も単純な操作を
解説します。
 治療を達成し得る為の第一要件は何ですか。それは応川される雲癒力に
対して人間的器械叉は媒体として働く、霊癒家が必要だと云ふ事です。
彼を通じて肉体の不調和を修復し、疾病の原囚を克服し叉ば超越する事の
出来る力が指し向けられます。人間器械がよく使はれ得る為には、霊癒家
の精神的、肉体的、幽体的、及び霊体の組織全体の快い協力が必要です。
 人間器械を使うのは霊医即「霊癒」指導霊です。二人、即霊医と治療霊
媒が協力者となったのです。人間の心は患者の容態を読みとり、霊医の心
は不訓和の診断と矯正に関係します。
 一つ頗る重要な事実に留意する事が必要です。それは患者も亦三対の体
をもつと云う事です。
若しさうでなかったら、その際患者は治療力の受信器となれないでせう。
 治療を支配する此等一般的観念を表現するのに、手技と云ったやうな或
る型の療法も亦説明す
る必要がありませう。此等は上述の諸条件が必要であるばかりか、尚指導
霊が直接支配により霊
              六九頁

 

癒家の追加的能力が必要です。手技にっいては後に説明します。
 治療の性状は、主訴の性状によらねばなりません。
 ピーターの陳述は、上述の観察のあるものを補強します。ピーターは曰

「今心霊療法なる項目の下に吾々はその操作上、異った一組の法則をもっ
ている。それ等は非常に複雑なので、今は簡単な梗概で満足して貰はねば
ならぬ。」
 「治療を達成するには、霊癒家の身体(彼の身体の全部印ち肉体幽体及
び霊体等のすべての体の事を私は身体と云っているのだ)は選択された宇
宙線の刺戟をうけて、それを患者に伝へねばならぬ。」
 「此等の線が、或る優秀な心の指図と管理をうけずに、長期問に亘って
利用されれば危険な事が証明されやう。私は定性的な方法で「優秀」と云
ふ語を使用する。それで諸君が地球上で考へるやうな意味でなく、それは
その線を使用し叉指図する方法に就ての材能があると云ふ意味であ
る。」
 「今考究してる霊癒家と、磁力的霊癒家との問の大なる差異は、前者が
準備、即ち諸君の所謂発達に、可なりの長時日を費はねばならぬ事である
。」
 「多くの霊癒家は彼等と共に働く一群の霊智者に気がつくだろう。通常
三人が数へられる。彼等
              七○頁

は常に明らかにわからぬ事もあらうが、通常三人、多分もつと多い事もあ
らう。此等の三人は、比較的高く愈々濃縮した型に化学的エーテルを補充
する有能な技手たちである。磁力的療法の場合に於て、此等のエーテルは
すべてに共通で柔和である。比較的高級の相対物は、造ると同様に破解す
る事も出来るキラキラ光って火花を散す力と勢力である。そこでそれ等の
誤用は善い事より害をなす事になろう。
それ故彼等個々の資格に従ってその線を管理するため、三人の技手の組合
せが必要となる。」
 質問 三人の協力者の仲介なしに、これ等の線に接触する事が、誰にで
も出来ますか。
  「出来る。然し、今それを論ずるのは正しくない、それ等は誤用され
得るからだ。普通の用途に不適当た未知のボルトの電気に諸君が自ら従事
するのに似ているだろう。そしてそれは最も不得策な事だらう。然し利巧
な技手は巧みにそれを管理して、すべて計画通りに遂行する。
若し諸君がその器械をいぢりたいと思うと恐しい結果を起し易いだらう
。吾々は、それをそのままそつとしておかうと思ふ。」
 質問 化学的エーテルの補充と云ふのは、何の事ですか、
  「化学的エーテルは自然のすべてに共通遍満的である。それ等は永久
に存在する。それ等は常に一であって且つ未だ変化しない。比較的高い補
充(コンプレメント)は要するに宇宙生命だ。それはエーテルの粋で
              七一頁


電光のように物を焦がす性状を有ってる。我々がエーテルとして談してい
たものと同様な意味のエーテルではない。一般に云ふエーテルは化学的エ
ーテルと同一の根源から放出されないが、その高度の機能が化学的エーテ
ルの低度の機能と同様である。」
「扨て、私はエーテルの明細な三つの性状について述べ、その色の事も既
に談した。此等高度の余色は、恐らく青、緑又は橙黄色による以外、どん
な名称によってもそれを云い表す事が出来ない。吾々はそれ等をX・Y・Z、
と呼ぶ事が出来よう。然しまだその時期に来ていなかった。
私にもっと単純にやらせてくれ、此等の宇宙線は普通の放射線瀦留所から
撰出されて定性的である。それ等が通過する濾過器によって更にその特徴
が認められる。」
「人間に関する範囲で、線の通過する此等の濾過器、線の指向と管理、及
び霊癒家自身の注意等
に対して霊智者が責任をもつ。」
「若し宇宙線が調子をさげておかず直接霊媒を通過すれば、霊媒は烈しく
悩むだろうから、指導霊は多少濾過器として働くに相違ない。線は濃縮さ
れやう。わかるかね。普通の健康躰は均衡なすべての宇宙線の混淆物を吸
収している。均衡を恢復する場合には特殊の線を利用する必要がある。
それは希釈せずに強力な薬物の過大量をとるのに似ているだろう。
 どうして上述の操作が行われるか。その実例は腫れ物又は腫瘍に対して
患者を加療してる間に
              七二頁

 

著者により閘明されました。レモン位の大さの硬い腫れ物の上に手をおく
と、指はしづかには物に近づいて、そのまわりを按摩する様に思はれまし
た。数分の間塊の大きさの減少しだのを認め、又時には全然それが消散し
たとき、著者は彼の腕に指から伝はる振動を感じます。
 腫瘍が著者の指がおかれた為又はそれでしづかに按摩したために消散し
たのでない事は明らかです。ピーターの云ひました様に、それは管理され
て徐々だが有効に腫瘍に干渉するに足る程度に濾過され、調子のさげられ
た特殊の力によって消散したに相違ありませんでした。
 かくの如き、症例に於て、腫瘍形成を破解する為めに使はれだ力は組織
を小分子に分解する能力をもつと云ふ説が提案されます。此等分解された
ものは排計器系又は汗腺から体外に排出する事が出来ませう。(癌の療法
の記録参照)
 斯る分解は、腫瘍の造構を液状又は他の状態に破壊し得る崩解力を霊癒
家を通じて伝達する毎によってのみ達成する事が出来ます。
此れ等分解産物は通常の方法によりて排泄させるか、又霊体組織で管理さ
れて排泄する事が出来ませう。
それで、汗線(一般に手又は足の腺)から排泄されます。
 時には記録上、患者に治療中もその後も何等の症状を起さずに硬い腫瘍
か消散した事を示す者もあります。
              七三頁


 霊界の技手が、交霊会の室内で、可なり多忙のエクトプラズマ的物質を、
非理学的状態から理学的状態へと一瞬にその造構を変化した、あの明らか
に証明される事実を、此処で回想して見るのが適当です。
 此の操作の実際は写真術によって証明されました。此れは霊界の技手が
彼の意志で、物質の塊を一瞬にその本来の潜在力に戻した事を意味します。
物質の原素造構が変化したのです。多分原素の分裂はそれ等の原始エーテ
ル的潜在力に戻るのでせう。此の経験は証明された事尖で、論説でぱあり
ません。霊界技手が一つの原素的物質で行い得る事は他の類似の物質(此
の場合は腫瘍)にでも何にでも遂行し得るとの論旨を主張する事が出来ま
す。
 此に次いで、ピーターが潜在力について述べた事がよくわかります、そ
の力は資格のある霊界技手によりて管理されなければ危険でせう。
 或る一人の霊癒家により達成された種々の性状の療法について説明され
ました。それで或る特殊の主訴に指向げられた宇宙力の各個の性状に関し
て絶対的陳述は行はれず、人問は通常、疾病の程度、療法に伴う症状と結
果とについて関与する事が出来るだげであると説明されました。
 療法に伴う全身症状は、患者が治療後夜問、常に安らかに休憩が出来る
事です。
 著者は幾度もこれを試みました。特に患者が不眠を訴へて、夜間の眠を
確保する為に催眠薬が
               七四頁

必要だと訴へた時に試みました。一般に就床する平常の時刻(たとへば十
時)以前に疲れを覚へて安眠につきました。此は通常数夜の問続きますが、
一週間後には減じます。その後続いて行う治療(たとへば一週一回)で一
層長く軽状がつづくやうになり一、二週後には熟睡が常態となります。
 若し患者が床の中で加療されればきまって眠を伴い、治療の終る前に眠
くなる事すらあるでせう。或る場合、患者は家へ帰る前に暫時休ませて
貰ひたいと云って、問もなくその場で熟眠に陥る事もあります。
 眠るために服薬している患者で、治療後の一両夜は服薬せずに眠る事が
出来るのを屡々認めました。それで此の療法に信頼して、霊癒家の指図に
協力すれば、全然服薬を廃止する事も出来ます。
 どんなに多数の患者を取扱った後毛、又、その以前にどんなに疲れてい
た時でも、磁力療法とちがって、心霊療法を施した後に疲労を感じたり、
悩んだりする事は稀です。
 著者は一目の職務を終って午後六時に帰宅し、茶をのみ衣服をかへてか
ら午後七時半に治療開始の用意をするそれから治療は中休みなしに二時問、
或はそれ以上続きます。会の終った際、著者は疲労を感じてる代りに、恰
も天賦の力をもつやう、意気揚々たる感情を覚へます。
               七五頁

 


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